ヘアドネーション

NPO法人ジャーダックさんへ!ヘアドネーションのこれまでとこれからについて代表渡辺さんに取材

脱毛症や欠乏症、小児ガンの治療による副作用や事故による外傷など、頭髪に悩みを抱えている子どもたちに医療ウィッグを無償提供する活動「ヘアドネーション」
*18歳以下限定*

カットされた31cm以上の髪の毛を団体に寄付することで、その髪の毛でウィッグが作られて子どもたちの手元に届く仕組みです。
 

近年では多くの著名人の方がヘアドネーションに参加されており、活動の輪は広がっています。

一度は耳にしたことのある方も多いのではないでしょうか?

私自身「美を通じて社会貢献をする」という思いで活動をしています。
ここまで国内にヘアドネーションという髪の毛の寄付文化を広く定着させられたJapan Hair Donation & Charityさんに大変興味を持ち、ぜひ直接お話を伺ってみたいと思い取材をさせていただく機会を作っていただきました。
 

今回はヘアドネーションの第一人者であるNPO法人Japan Hair Donation & Charity(通称 JHD&C・ジャーダック)代表 渡辺貴一さんにお話を伺いました。

ヘアドネーションへの思いやこれまでの経緯、そしてこれからのことについてたっぷりお話を聞かせていただきました。

ヘアドネーションに興味がある方はもちろん、美容師の皆さんにもぜひ読んでいただきたいと思います。

スポンサーリンク




NPO法人Japan Hair Donation & Charity代表 渡辺貴一さんのプロフィール

 
NPO法人Japan Hair Donation & Charity(通称ジャーダック)代表
渡辺 貴一氏

公式サイト:NPO法人Japan Hair Donation & Charity

日本人として初のカラーリスト(ヘアカラーのスペシャリスト)
日本で活動後アメリカのトップサロンで美容師として経験を積み、帰国後ヘアサロンを開業
2009年にNPO法人Japan Hair Donation & Charityを設立
日本中にヘアドネーション活動を広めた第一人者

 

NPO法人Japan Hair Donation & Charityは税金を一切使わずに企業や個人から寄付金で活動されている団体です。

当社ではヘアドネーションはこれからも永久的に続けてほしい。
これからはなくてはならないものと考え、売り上げの一部をNPO法人Japan Hair Donation & Charity様に寄付させていただいております。
 

そして、1人でも多くの方にヘアドネーションという活動を知ってほしいという考えもあり、今回実際に渡辺さんにお話を聞き、このように情報を発信させていただきました。

ぜひ多くの方に見ていただけると幸いです。

「髪の毛に恩返しを」という思いでヘアドネーションを

田端

本日はお時間をいただきましてありがとうございます。
早速お話をお聞きしたいのですが、渡辺さんはNPO法人Japan Hair Donation & Charityを立ち上げる前にアメリカで美容師をされていたとお伺いしました

 
渡辺さん「こちらこそわざわざお越しいただいてありがとうございます。

はい。
日本で美容師をしていて、24歳の時にカラーリストとしての勉強をしました。

日本にはそれまでカラーリストとして働いている人がいなかったんです。
今ではたくさんいらっしゃいますけどね。

もっとカラーリストとして勉強をしたいと知り合いのアメリカで働いている美容師さんに相談すると、それだったらカラーリストとしてアメリカで働いて勉強しなよということでアメリカのサロンで働くことになりました」

田端

ということは日本で初めてのカラーリストさんということですね

 
「そういうことになりますね。
周りでも日本でカラーリストをしているという人を聞いたことがなかったので。

僕が帰国してから何年か後でしたかね。
日本でもカラーリストという言葉が使われ始めたのは。
当時って東京の美容師さんばかり取り上げられていましたから、大阪にいる僕なんか全然注目されませんでしたけどね笑」

そして帰国後渡辺さんはヘアサロンを開業し、ヘアドネーション団体NPO法人Japan Hair Donation & Charity(通称ジャーダック)を立ち上げられます。

田端

それではNPO法人Japan Hair Donation & Charityの立ち上げ時のお話を聞かせていただきたいです。
まずヘアドネーションという活動はアメリカで働いている時に知られたのでしょうか?

 
「実はヘアドネーションという活動を知ったのは帰国後なんです。

ただアメリカに行った経験というのはすごく大きくて。
アメリカってチャリティーやボランティアをするという文化が根付いているんですよね。

例えば道に座っている人が前に空き缶を置いていてお金を入れてくださいって道を通る人に言っているんですよ。
それで歩く人はそこにお金を入れていく。

それって日本ではあまり見ない光景ですよね。
アメリカってこういう国なんだと肌で感じましたね」

田端

日本でヘアドネーションを始められたのにはどんなきっかけがあったのですか?

 
「きっかけは髪の毛への恩返しがしたいということでした。
普通、美容室で切った髪の毛ってそのままゴミとして捨てられますよね。

なので髪を扱うプロの美容師として何か恩返しができないかなと考えたんです。

そこで始めたのがヘアドネーションなんですよ。

これまでゴミとして捨てられていた髪の毛にも価値があるとわかった時、それじゃあ自分たちでカットした髪を必要としている人にウィッグとしてプレゼントしよう。

これがジャーダックを立ち上げ、ヘアドネーションを始めたきっかけです。

アメリカでチャリティーをするのが当たり前という文化に触れた経験があったからこそ、ヘアドネーションに考えがたどり着いたのかもしれませんね」

多くの人を経て作られるオーダーウィッグ

田端

続いてヘアドネーションの工程についてお聞かせください。
ドナーさん(髪を寄付する人)から髪の毛が届いてからはどのような手順でウィッグが作られるのでしょうか?

 
渡辺さん「まずドナーさんから寄付された髪の毛が、JHD&C事務局に届きます。

そして長さ別に仕分けをするのが初めの工程です。

中には長さが足りなくてウィッグに使えない髪の毛もあるので丁寧に仕分けします。
たまに濡れている髪の毛なども混ざっているので、濡れている髪の毛はしっかり乾かしてから使えるように別の場所に保管します。

その後、長さ別に仕分けした髪の毛をトリートメント処理してもらうために一度海外の工場に出荷します」

届いた髪の毛は長さ別やカラーの有無によってこのように手作業で仕分けられ海外の工場に送られます。
トリートメント工程を施された髪の毛は、これだけツヤのある手触りがサラサラの状態の髪に。

「トリートメント処理された髪の毛は、一度JHD&C事務局に戻ってきて、次はタイのウィッグ工場に送られます。
そこでウィッグに生まれ変わったあと、改めてJHD&C事務局に届きます。

その完成したウィッグをもう一度チェックし、レシピエント(ウィッグを受け取る子どもたち)のご自宅お届けするというのが、ヘアドネーションの概要ですね。

ドナーから預かった髪の毛を専門的なところに送り、完成したものが届く。
それをまたレシピエントに送り出すみたいなハブ(中心地点的)としての役割を担っているのがJHD&Cというようなイメージでしょうか」

田端

ちなみにジャーダックさんにはどのくらいの寄付された髪の毛が届くのでしょうか?

 
「だいたい1日に200件くらいでしょうか。

結構幅が広くて多いときは300件近く届くこともあります。

なので1ヶ月に1万件前後
年間でいうと10万件前後の髪の毛が届きますかね」

この全てが全国から寄付された髪の毛です。
お話を聞いている間にも髪の毛がどんどんジャーダックさんに届いてきていました。
田端

毎日全国からたくさんの髪の毛が寄付されているんですね。

 
「設立当初からは想像もできない数です。

ありがたいことに今では海外からも髪の毛が届くようになりました。

初めは海外に住んでいる日本人の方からの寄付が多かったのですが、最近はサイトに外国からの問い合わせも増えてきました。

現地の人たちにも少しずつ広がっていっているのかなと感じますね。
そうした問い合わせにしっかり対応できるために、今は英語や中国語のページも準備しているところです」
 

田端

続いてウィッグを待ち望んでいるお子さんたちについてお伺いします。
ウィッグを作成する場合どのくらい期間がかかるのでしょうか?

 
「まずウィッグをご希望の方にはJHD&CのHPから申請をしていただきます。

その後、一定期間の順番待ちを経て、JHD&Cの専門スタッフが、お子さんの頭をメジャーメント(計測)しに出張します。

メジャーメントまでの待機期間は半年〜2年くらいでしょうか。

メジャーメントが済めばわりとスムーズで、2ヶ月ほどで完成します。

現在年間にお渡しできるウィッグの数が100体ほどなんですが、申請数は年々増えていて、年間150名ほど。

かといって、申請数に合わせて作るウィッグの数を増やすとなると、予算の問題が出てきてしまいます。

 

人的資産、予算、髪の毛。

この3つのバランスが崩れるとウィッグの無償提供ができなくなってしまうんです。

どれだけお金があっても人的リソースと髪の毛がなければウィッグの提供は継続できません。

その3つのバランスが、年間100体という数なんだと思っています。

ありがたいことにもう少しすると年間申請していただいたウィッグの数(150体)はお渡しできるくらいまでは見えています。


ただ、それ以上に申請数も増えているので、問題が解決するわけではないですが」
 

ウィッグを届けられたお子さんはJHD&Cのヘアドネーション賛同サロンやウィッグのカットができる美容室でカットしてもらい完成。

これがヘアドネーションの流れです。

実はこの賛同サロンという制度はJapan Hair Donation & Charity独自の取り組みなのです。

ジャーダック独自の取り組みが賛同サロン制度

Japan Hair Donation & Charityには賛同サロンという制度があります。
これはドナー(髪を寄付する人)の声からできた制度とのこと。
 

渡辺さん「私たちJHD&Cには賛同サロンという制度があります。

髪を切るところは美容室で、僕自身も美容師ですし、美容師同士協力してもらおうと。

これの制度はドナーの方からのどこで髪を切ったらいいの?という声から生まれました。
 

確かにヘアドネーションをしようと思ってもほとんどの方は自分では切れないですよね。

自分の髪の長さを測るのも難しいですし。

それだったら協力してもらえる美容室を探してホームページで紹介しようとなったんです。

これが賛同サロンという取り組みの始まりです。
要はドナーのために作った取り組みなんですよ。

今や賛同サロンの数は4000店近くにまで増えました。
ドナーがお住まいの地域には、必ずJHD&C賛同サロンがあるということですね。

さらにウィッグを受け取ったレシピエントは、賛同サロンの中でもまだ数少ないウィッグのスタイルカットができるヘアサロンで、初回のカットを無償で担当してもらえるということも大きな特徴の1つです。

この取り組みは世界中どのヘアドネーション団体もやっていない、JHD&Cだけの取組みです」
 

もしこの記事をご覧の方でヘアドネーションをやってみようという方、まずは行きつけの美容室(美容師さん)に相談されることをオススメします!


そして、馴染みの美容室がなくて困っている方は、ぜひヘアドネーションの活動に慣れている賛同サロンを検索してみてください。

ドネーションカットからあなたの希望のヘアスタイルへと、スムーズに仕上げてくれると思いますよ。

Japan Hair Donation & Charityの賛同美容室をチェックする

ここまでヘアドネーションが日本中に広がったきっかけ

田端

今でこそヘアドネーションという言葉も含めてかなり広まってきていますが、団体を立ち上げた当時は髪の寄付自体も少なかったとお聞きしました。

 
渡辺さん「もちろんです。
まず寄付されて届く髪の毛が、1ヶ月に1件とかでしたからね。

そもそもウィッグを作るには30〜50人分の髪が必要です。

それ以前に、まず誰に頼めば髪をトリートメント処理をしてもらえるのか、どこに頼めばウィッグを作ってもらえるのか。
そして一番苦労したのがレシピエント探しでしたね。

 

ゼロから始めたことなので仕方のないですが、最初のウィッグを完成させるまでにはおよそ4年かかりました。


それが今では毎日髪の寄付が届いて、年間150件のウィッグ申請があるので環境はガラッと変わりましたね。

自分の髪を寄付してくださるドナーをはじめ、たくさんの方々や企業・団体の皆さんに支えられてはじめて可能な活動だと思います。

本当にありがたいです」

田端

ここまでヘアドネーションが広まったのには何かきっかけというのはあったのでしょうか?

 
「ありました。

女優であり、最近では実業家としても知られている柴咲コウさんです。

柴咲さんが髪の毛をバッサリ切ってヘアドネーションに協力したことをご自身のSNSで発信してくださったんです。
そのご縁もあってJHD&CがNHKに密着取材を受けた際、当時の活動拠点だった僕のサロンにも来てくださり、番組のナビゲーターとしてナレーションも担当してくださいました。

それからですかね。
急に全てが3倍になったのは。

髪の寄付が届く量も3倍、ウィッグの申請も3倍、取材も3倍って感じで。

特に髪の毛の寄付に関しては幅広い年代の方から寄付していただくきっかけになったと思います。

 
やはりボランティアに参加するというハードルは、日本だと意外に高くて、それまでは髪の毛を寄付してくれる人って本当にボランティアに対する意識が高い方ばかりでした。

それが柴咲さんが発信されたことにより、若い20代〜30代のそれまではあまりボランティアに縁の無い若い世代の方たちからの寄付がどっと増えた印象です。

また、柴咲さんがきっかけとなってヘアドネーションという言葉そのものが世の中に広がっていったんじゃないかと感じています」
 

著名人の方の発信がきっかけで広がったヘアドネーション。
その後も髪の寄付やウィッグの申請の数は毎年増え続けているとのこと。

「柴咲さんに発信していただいたのが2015年の終わり、NHKが密着番組を放送したのが2016年春ごろだったでしょうか。
一気にヘアドネーションの知名度が上がりましたが、僕らも一旦どこかで取材の数や寄付の数が落ち着くだろうと思っていたんです。

しかし、ありがたいことに多くの有名な方が続いてヘアドネーションに参加していただき、それをSNSで発信してくださっています。
最近だと二階堂ふみさんもヘアドネーションの参加していただきましたね。

定期的に発信していただくことで、ヘアドネーションは多くの方に広がり続けてドナーやレシピエントの数が年々増加していますね。
 

今までとはまた違った反響があったのはYouTuberのFischer’s(フィッシャーズ)さん、同じく佐々木あさひさんからの寄付です。
ヘアドネーションの動画がYouTubeで公開された後に、10代の方や10歳以下のお子さんからの髪の毛の寄付の数が一気に増えました。

ヘアドネーションはこれまで主に20〜40代の女性メインだったのが、今では寄付全体の40%くらいが10代以下の方からの寄付をいただいてます」

田端

最近ではSNSでヘアドネーションに参加したということを発信されている方が大勢いらっしゃいます。
そういう個人の情報が発信できる今の時代や環境もヘアドネーションがさらに広がったきっかけになりますよね。

 
渡辺さん「そうですね。
大きくいうとそれしかないと思います。

ちょうどJHD&Cを立ち上げたのが2009年なのですが、2011年の東日本大震災で被害情報や避難所、給水所情報を発信する、拡散するということで脚光を浴びましたよね。
その流れからスマートフォンが一気に広がりました。

JHD&Cの活動が知られるようになった時期とちょうど重なるんですよ。
 
震災を通じて『何か人のためにしなくちゃ』という思いが多くの方の心に芽生えたのが2011年

JHD&Cのウィッグを最初に提供したのが2012年
たまたまですが歩調が合っているんですね。

人のために何かをしたいという思い、そしてスマートフォンやSNSの普及がヘアドネーションを広げてくれたんじゃないかと思います。

 

あとは参加へのハードルが低いこともヘアドネーションが広がったきっかけの1つだと思います。
ハードルが低いということで未就学児や小学生くらいのお子さんにも参加していただいているので。

例えば被災地に行ってガレキを撤去するよりも参加へのハードルは低いですよね。
ボランティアを知る最初の一歩がヘアドネーションだとすごく踏み出しやすいんじゃないかな。

国籍や年齢、性別を問わず、髪の毛さえあれば誰にでも寄付ができるという参加へのハードルの低さがここまで広まった要因の1つだと感じています。

 

だから僕は、特別JHD&Cの活動がすごいから、素晴らしいから広がったとは思っていません。

たまたま自分たちの活動が時代の流れに合って、世の中に受け入れられただけだと思っています」

取材の意図と我々の思いのギャップが歯がゆい

田端

JHD&Cを設立されて10年、多くの方に広まったヘアドネーションですが、活動当初と現状を比べて何か思っていたようなことと違う部分、ギャップを感じることってありますか?

 
渡辺さん「色々思うことがありますよね。

特に実態とイメージのギャップですかね。
例えば報道のされ方1つとっても、かなり違和感があります。

もちろんメディアだけが悪いとは思いませんけど、美談が好きな人って多いじゃないですか?

髪の毛がなくて困っている子どもと、頑張って伸ばして髪の毛を寄付する人、そして不器用そうなNPOのオジさんみたいな相関図があって、感動話を作り上げられるといいますか笑
 

ありがたいことに多くの取材を受けてきましたが、結構初めから美談として決め打ちで取材に来られるケースが多いように感じます。

ただ僕たちは先ほども言いましたが、ヘアドネーションを始めたのが髪の毛への恩返しのためなんです。
ゴミとして捨てられる髪の毛がもったいない、という。


病気で髪が生えないからウィッグが欲しいという人がいる。

じゃあカットして捨てられるだけの髪を使ってウィッグをプレゼントしようと。

そもそも私たちは髪の毛がない子どもに対してかわいそうと思ったことは一度もありませんし、病気のお子さんのためにヘアドネーションを始めたわけでもないんです。

自分たちは特別良いことをしているとも思っていませんしね。

しかし、すごく美談的な感じで取り上げられるのでそのギャップを感じることは多いかも知れません」

田端

確かに僕もそのようなイメージでJHD&Cさんを取材されているのを見たことがあります

 
「全てではありませんが、特にテレビ番組ではそのようなことが多いかもしれませんね。

インタビュアーの方から『お子さんの笑顔を見てどうですか?』と聞かれることもあるんですけど、そういうことじゃないんだよなあ〜というか…。

 

もちろんドナーからの想いの詰まった髪の毛でウィッグを作って、必要としているお子さんにプレゼントできることは嬉しいです。

ですが、ウィッグを必要としている子どもたちが一番嬉しいのは自分の髪が生えてくることなんじゃないでしょうか。

しかし脱毛症の殆どは原因不明で、治療には費用も時間もかかります。

その次に望むのは自分らしく普通に生活しやすい世の中になることなんじゃないでしょうか。

ウィッグを受け取られたお子さんは、その時はもちろん嬉しくて笑顔になってくれます。

でもウィッグをつけることで全てが解決するわけではありません。

例えばウィッグのままだと逆立ちや鉄棒ができない、プールに入れない。

運動など激しい動きや強風のたびにウィッグがズレていないか気になったり、夏場は特にひどく蒸れますし。

これは当事者しかわからないことなのですが、ウィッグをつけることで起こる新たな問題というものもあるわけです。

 
ただウィッグをつけないで外を歩くとジロジロ見られたり、親の立場だと子どもがいじめられはしないか、その立場によって心配は尽きないと思います。

なので、髪がなくてもそのままの姿で普通に生活できるような社会になったらいいですよね。
だから寄付された髪でウィッグを作ってプレゼントしてハイよかったね。というような単純な話ではないのかな〜と。

本来、ヘアスタイルってすごくパーソナルな、個人的な趣向ですよね。

世の中には本当にいろんな髪型があると思います。
髪を剃り落としたスキンヘッドも、その中の1つです。

でも、髪がない状態で生活したり学校に通うのに、個人の勇気だけではとてもとても、ということなんだろうと思います。

だから僕たちJHD&Cは、ウィッグを必要としている子が1人でもいれば、提供し続けていこうと考えています。

JHD&Cはそのために存在しているのですから。

 
ただ一方で社会的な問題解決には時間がかかります。

またそれは社会全体の問題なので僕たちだけではどうすることもできません。

求められている方にウィッグを渡すだけです。


なので実は大したことはできていないんですよね。

こういった話をテレビなどの取材でも話すんですけど、カットされることが多くて笑


やはり美談のような形でまとめたいんでしょうけど、ウィッグをプレゼントしてよかったねで終わっちゃうと、それはちょっと違うかなと。


この違和感は、この先もこのまま変わらないんだろうなあと、もう半ば諦めの境地ですね」

心のインフラは整った。これからはリアルの輪を広げていきたい

田端

「髪の毛を寄付して良いことをした」で終わるのではなく、社会側の問題にも目を向けないといけないということですね。

 
渡辺さん「そうですね。

ここまでの地道な活動で心のインフラはできたんじゃないかなと思っています。

リアルなインフラをもう少し充実させることで心のインフラと一緒に大きくなれば、さっき言ったようにウィッグを渡して笑顔になっておしまいみたいな単純な話ではないことを伝えられるのかなと思います。

 

今はどうしてもヘアドネーションという活動、髪の毛を寄付することに注目が浴びていますがもう一方の問題にも目を向けていただければいいなと。

もちろんヘアドネーションがここまで注目を浴びてくれたことで、ウィッグも無償でプレゼントできているので、そこについては感謝しかないです。

でもまだまだですね。

だからまだ何か僕たちが達成したという気持ちは全くありません。

10年かけてここまで来たので、次の10年が存在するならば今とはまた違う側面や意味合い、取り巻く環境になるのかなという期待感はありますけど。

 

なんでヘアドネーションが必要なのか?
それはウィッグが必要だから

なんでウィッグが必要とするのか?
それはそのまま社会に出ていくと生きづらいから

ここまで理解していただくと、より自分事としてリアルな問題になりませんか。
 
 

ウィッグを活用することで外出しやすくはなるけど、ウィッグの圧迫感が辛かったり蒸れて不快に感じる時はウィッグをつけずにもうちょっとだけ気軽に外出できるような、見た目の問題で誰も傷つかないような、そんな社会になる方がいいですよね。

髪の毛を寄付してくださる方にも、このようなリアルな部分も知っていただけるような活動や情報発信を、今後は少しずつでも増やしていけたらと思っています。

JHD&Cは国内唯一の活動・団体でしたから、どうしてもヘアドネーション団体というイメージが強いんですけど、当事者・ウィッグを受け取られるお子さんにとっても大切な活動・団体であるということを、もう少しだけ周知していけたらいいなあと考えています」

田端

ここまでお話を聞いてヘアドネーションを通じてウィッグを寄付することに関してかなり考え方や捉え方が変わりました。

 
「病気のことを知ってもらうことも大切なんだと考えています。

髪の毛が抜ける病気というと、多くの方が抗ガン剤による副作用をイメージされるのですが、ジャーダックからウィッグを受け取られる小児ガンの患者さんは全体の2〜3割です。

それ以外の6割〜7割は脱毛症係です。
これらは原因がはっきり特定されていないものが殆どで、そのことが脱毛症という障害をより解りにくく、身近な問題から遠ざけているように感じます。

まだまだ不明な部分が多い脱毛症の場合、治療をしてもなかなか成果が得られず、諦め半分でウィッグ受け入れるという話をよくききます。


なので、実はウィッグをもらっても心の底から嬉しいと思う人ばかりではないんですね。 
こうしたことも含めて、脱毛症ってどんな病気なの?という感じで多くの方に興味を持って、知っていただけると嬉しいです。

 

今後JHD&Cとしては、そういった疾患や障害についての情報発信や当事者の方たちと連携して何かできたらと模索しているところでもあります」

このようにドナーの方から髪の毛と一緒にお手紙も届けられていました。

「なんだかんだお話させていただきましたが、やはり脱毛のことを理解していただくには、実はヘアドネーションが1番良い入り口なんですよね。

せっかくここまで広がったヘアドネーションなので、それが当たり前になって髪の寄付文化がこのまま定着することで、少なからず今の世の中には生きづらさを感じている人がいるということを理解していただけるんじゃないでしょうか。
 

親子で3年間頑張りました!使ってください、という感じで母娘で寄付されている方もたくさんいらっしゃいます。

その気持ちや思いってとても素晴らしいものですよね。
すごく価値があるものだと思います。

その気持ちや想いを込めた髪で作られたウィッグがなぜ必要なのかということまでを多くの方に理解していただけるのであれば、それは本当に嬉しいです。

 

僕たちJHD&Cやレシピエントは、髪を寄付してくださるドナーには感謝しかないので」

ヘアドネーションがある今の時代の美容師に伝えたいこと

田端

今賛同美容室の数もすごく増えていらっしゃいます。
それだけ美容業界にもヘアドネーションが広がっていますが、今だからこそ美容師さんに伝えておきたいことってありますか?

 
渡辺さん「今までのようにヘアドネーションがなかった美容業界は、女性なら美しく、男性ならかっこよくといったように求められているヘアスタイルを提供する。

いわゆるお客様が自分のためにお金を払うサービスでしたよね。

ただヘアドネーションが存在する美容は少し目的が変わります。
ヘアドネーションをするために、髪を寄付するためにお客様(ドナー)は美容室に来店されるということです。

つまり誰かのためにカットをしたうえで、その人の理想のヘアスタイルにしないといけませんよね?
でもこれって、どちらに価値が高いのかはその人によって違うと思うんです。
 

ヘアドネーションを優先することが、カットの価値を高めるのか。

希望のヘアスタイルを優先することが、カットの価値を高めるのか。

これは、お客様一人一人にしっかり寄り添ってはじめて理解できることなんじゃないでしょうか。

その気持ちをどのように見極め、応えていくのか、まさにその美容室の資質が問われていると同時に、そのサロンに立つ1人の美容師として、本質的なスタンスが問われているのだと思います。

これを僕は美容2.0と呼んでいます。
 

今までの美容を1.0と仮定した場合、サロンに来られたお客様にステキなヘアスタイルを提供して喜んでいただくのが美容1.0です。

そこにヘアドネーションが入るとアップデートされて美容2.0になると僕は考えます。

ステキなヘアスタイルを提供するのは当たり前です。

お客様はお金を払っているわけですから。

そこに+αでヘアドネーションを希望されているお客様は、誰かのために伸ばした髪の毛だから丁寧に扱ってほしい、ここまで伸ばした努力を認めてほしいという美容師に対する期待度がさらに上がった状態です。

この部分が美容室として、美容師としてアップデートされているかがとても重要です。
これを理解できていなくてヘアドネーションを行なっている美容室さんはクレームの山だと思います」
 

実際にこのようなクレームが実際にJapan Hair Donation & Charityにも届くと渡辺さんはおっしゃいます。

田端

どのようなクレームがJHD&Cさんにも届くのでしょうか?

 
「簡単にいうとお客様への対応が悪いんでしょうね。

例えばヘアドネーションをするために3年伸ばした方が美容室に来店されます。
その人にとってはようやく髪の毛を寄付することができる記念日・メモリアルデーですよね?

その想いをしっかり理解しない美容師さんが
『あーヘアドネね!なんか知らないっすけど、今やたら流行ってますよねー』

と軽い感じでどんどん髪の毛を切っていく。

これってクレームになって当然ですよね。
こんな対応されたら、僕でも不愉快になると思いますし笑
全くお客様の気持ちが理解できていない、アップデートできていない良い例です。

このようなクレームが今美容室だけではなく、直接JHD&Cにも届いています」

田端

髪を伸ばした期間中の思いや美容室に行った時の期待に全く応えられていないですね。

 
「その通りです。

ヘアドネーションで来店されたお客様に

『3年も伸ばされてこんなにキレイなんてしっかりヘアケアもされていた証拠ですよ!すごいですね!
本当にありがとうございます!
責任を持ってカットし、届けさせていただきますね!』

このように声をかけられる美容師さんがいる美容室はヘアドネーションするお客様に限らず、どんどんお客様が増えていって人気の美容室になっています。

ある美容室では、カットのビフォー・アフターをお客様のスマートフォンで撮影してあげていたり、ヘアドネーションを優先することで理想のヘアスタイルより短くなってしまうことを予測し、今日はトリートメントだけにしておいてあと2ヶ月頑張って伸ばしませんか?とお客様に提案していたり。

これは本当にお客様に寄り添った接客ですし、自然と信頼関係も生まれます。
 
 

このような美容室ほど、店舗の立地条件とは無関係に成功されています。
青山だから、原宿だから売れるという美容の時代は終わっていくんじゃないでしょうか?

それを予感させる成功事例が、JHD&Cには数多く寄せられています。

ちゃんとした美容室が人気が出る。
特にヘアドネーションの場合はそれが顕著に出ますね。
 

『美容2.0へのアップデート』
これをぜひ意識していただきたいと思います。


JHD&Cの賛同サロンという仕組は、一般的なクーポンサイトとは違います。
登録してもちゃんとした対応ができないとお客様は来ませんし、逆効果になってしまうかも知れませんので、しっかりとJHD&CのHPを読み込んでから申し込んでいただきたいと思います。

そうしたことからもヘアドネーションはまた違った意味で美容に価値を与えられたのかなと思っています。

賛同サロンになってお客様が増えたという美容師さんにお会いする機会があり、直接お会した時に感謝の言葉を頂戴したこともありますが、それは僕たちのおかげなどとは全く思っていません。

その美容師さんが今の時代に即した美容にアップデートできていただけのことです。

 

このことを理解していないと、せっかくヘアドネーションに取組んでも、いたずらにクレームが増えお客様の足が遠のくことは容易に想像できます。

徹底してお客様の気持ちに寄り添うことこそが、未来の美容の価値を高めるのだと確信しております」

大切な髪の寄付先選びには注意が必要

田端

ヘアドネーションに興味はあるけどまだやったことがない、寄付のために今まさに髪を伸ばしている途中、という方もたくさんいらっしゃると思います。
そういった方々にお伝えしたいことはありますか?

 
渡辺さん「JHD&C以外にも、ヘアドネーションに取り組んでいる団体がいくつか存在しています。

髪の毛を寄付される方はどこかの団体に寄付されるということになると思うのですが、結構他の団体と一緒に思われていることも多いんですよね。
 

髪を寄付される方はどこかの団体に寄付するということになると思うのですが、 例えばジャーダックでは31cm以上の長さの髪の毛しかウィッグ用としては活用できません。
ですが中にはそれより短い髪の寄付を受け付けている団体もあります。

JHD&Cではウィッグに使えない短い髪についてはヘアケアの研究機関などに販売してウィッグ製作費に充てているのですが、15センチ前後の短い髪を使って毛付き帽子(主にガン患者様向け)を作ってプレゼントしている団体さんもあるようですので、もし短い髪でも活用して欲しいということであれば、そちらに寄付されるという選択肢もあるかと思います。

ちなみに、ウィッグと毛付き帽子は全く違うもので、JHD&Cはあくまでもフルウィッグ(すっぽりと全頭を覆うタイプのウィッグ)を製作し、無償提供している団体になります。

 

このように団体によってそれぞれ特徴があります。
髪の毛を寄付するときは、自分の髪がどのように使われるのか、どのように使って欲しいのかをしっかり考えて自分で団体を調べて寄付していただきたいと思います。

大切な髪の毛だからこそ団体を選ぶところからチャリティをスタートさせていただきたいと切に願います」
 

最近はJHD&Cさんの名前を騙ったり、関連する会社のように装って連絡してくる詐欺まがいのような団体や人物もいるようですので、くれぐれもご注意ください。
ヘアドネーションを行うときは必ず自分で調べてどのように寄付されるのか、使われるのかを責任を持って調べてから寄付をしてください。


その際は、団体毎の基準をクリアしているかどうか、もう一度確認してください。

よろしくお願いいたします。

「髪がないことも個性である」そんな多様性のある社会をめざして

田端

それでは最後にJHD&Cさんのサイトでも紹介されていますが、「『髪がないことも個性である』そんな多様性のある社会をめざして活動を続けていく」具体的に今されている活動はどのようなことがあるのでしょうか?

 
渡辺さん「新たな取組みとして1年がかりでオリジナルシャンプーを作りました」

このシャンプーは一部の賛同サロンさんでお取り扱いしているとのことでした。

「ただ僕的にはこれシャンプーだとは思っていないんです。
これもヘアドネーションなんですよ。

収益は全て寄付になる仕組みです。

つまり髪を持たない人でもヘアドネーションに参加できるわけです。

髪を寄付するヘアドネーションの場合だと、髪を持たない方は参加できませんが、このシャンプーを使っていただくことでヘアドネーションができるという感覚です。

シャンプーとは言っても、品質が高く全身に使用できますし、もちろんウィッグのケア用としても使っていただけます。

髪を寄付するのって何年間に1回じゃないですか。

その間も何か協力できることはないのという声が多くて。


あと髪を伸ばせない男性の方でも参加できる方法はないですか?という声も多かったので、何かあったらいいよね。という話をしていて完成したのがこのヘアドネーションシャンプーです。

 

このシャンプーは、ドナーが髪を健やかに伸ばすために使ってもらえるのはもちろんなのですが、ウィッグを受け取られたレシピエントが使えるという点も大きな意味を持つと考えています。


今後もコラボレーションによるオリジナルグッズを製作して、ヘアドネーションの選択肢をもっともっと増やせたら嬉しいですし、誰でも参加できる仕組みとして、こうしたプロダクト事業には可能性を感じています。

 

また女性がヘアスタイルを整える時って、ドライヤーやアイロン、ブラシ、スタイリング剤など、必要なものがたくさんありますよね。


今JHD&Cでは、レシピエントに対してウィッグとウィッグスタンドしかお渡しできていないのですが、本当はドライヤーもアイロンもブラシも全部セットでお渡ししたいという思いがあります。

ただそれを実現するには予算の問題もありますし、協力してくださる企業さまの存在が不可欠です。


レシピエントにウィッグを渡しするタイミングで、髪にまつわるものを全部セットにしたドネーションBOXのようなものをプレゼントできれば、それは本当に喜んでもらえるんじゃないかと想像しながらワクワクしているところです。

極めてプライベートな、個人のヘアスタイルということにまで踏み込んでいくっていうことが、まずできることとして1つあるのかなと。

まずそこがクリアできないと、髪がないことが個性になる社会につながっていかないかも知れないと。
 

自分の言っていることが矛盾していることはわかっているのですが、ウィッグでまずはヘアスタイルを楽しんでもらうこと。

オシャレやヘアスタイルを楽しむ権利は誰にでもあることですから。


ウィッグを受け取ってくれた子どもたち自身が、ウィッグでヘアスタイルを楽しんで欲しいですし、それによって社会のウィッグに対する認識が変われば、ウィッグというものがより一般化されるんじゃないか?そうなれば、それは本当に大きな一歩になるかも知れません。
 

当事者の方の声で

女にもハゲる権利が欲しい、という声がありました。

男性の方で薄毛の人がいても特に何も思いませんよね。
でも女性ならなんで髪の毛がないの?と疑問に思うのが今の世の中だと思います。

女性には髪の毛があって当たり前
という常識を疑う必要があるんじゃないか。

必ずしも女性には髪の毛があるわけじゃないということを意識できないことには、ウィッグも一般化しないと思います。

常識を疑ってかからないと社会を変えることはできませんから。
髪がない子どもたちが『生きづらさ』を感じさせない世の中になって欲しいと願っています。
 

なによりも、髪がない子どもたちが外に出ることのストレスで引きこもってしまうのはもったいないと思います。

子どもたちは可能性のかたまりです。

その才能が埋もれて世の中に出ないことはただただ損です。

『髪がない』ことも個性として迎えられるためにはまだまだ多くのハードルがありますが、少しずつでもいいので髪がある・ないに関わらず、誰もが生きやすい世の中になって欲しいです」

田端

本日は長時間ありがとうございました。

最後にスタッフの皆さんとお写真を撮らせていただきました。
本当に貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました!

最後に

今回NPO法人Japan Hair Donation & Charity代表渡辺貴一さんにお話を聞かせていただきヘアドネーションへの見方が大きく変わりました。

髪の毛があるのが普通・当たり前と思っている私たちは、ヘアドネーションのその先にある「髪がない人が生きづらい社会」という問題まで目を向けないといけないと思いました。
 

渡辺さんからのお話しにもあった
「ドナーの方も責任を持って寄付団体を選んで寄付して欲しい」
という言葉が特に多くの方に届いて欲しいです。

ウィッグを求めている子どもに自分の髪の毛を寄付する。

もちろんその思いや行動は素晴らしいことなのですが、中には髪の毛を団体に送って良いことをしたと満足されてそれで終わりという方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、ここまでご覧になっていただいた方にはその先にある問題についてわかっていただけたかと思います。
 

髪を寄付したいという思いで長い期間をかけて伸ばした大切な髪の毛だからこそ寄付する側にも責任があります。

寄付された髪の毛がどのように役立てられ、最終的に子どもたちの元に届くのか。

あなたが髪を寄付した団体はあなたの希望通りに髪の毛を活用してくれるのか。

なぜ子どもたちはウィッグを求めているのか。

このことをドナーの方や賛同美容室さん、美容師さんが知ること、意識することでJapan Hair Donation & Charityさんが掲げる「『髪がない』ことも個性として迎えられる、そんな多様性のある社会」に近づけるのではないでしょうか。
 

ここまでヘアドネーションというチャリティーを広げられた渡辺さんが「まだ過渡期なんですよ」とお話しされたのは社会側の意識がまだ低いということ。
しかしこれは社会の問題です。

参加へのハードルがすごく低いヘアドネーションは、これから先日本では当たり前の寄付文化になると感じました。

それと同時に社会全体の意識も変化する必要がありますよね。

この記事をご覧になって、ヘアドネーションへの理解を深めてくださったり、ほんの少しでも意識を変えていただけたのであれば幸いです。

 

今回ヘアドネーションの第一人者であり、ここまで大きく日本中に活動を広げられた渡辺さんに大変貴重なお話を聞かせていただき、このように発信できたことを大変嬉しく思います。

このような取材の申し込みを快く引き受けていただいたこと、お忙しい中長時間お話を聞かせていただけたことに、渡辺さんをはじめJapan Hair Donation & Charityスタッフの方々に改めて感謝を申し上げます。

この度は本当にありがとうございました。

当社の売り上げの一部をJapan Hair Donation & Charityに寄付させていただきました。
この活動はこれからも続けていきたいと思います。

以上「NPO法人ジャーダックさんへ!ヘアドネーションのこれまでとこれからについて代表渡辺さんに取材」でした。

スポンサーリンク




関連記事

ヘアドネーションとは?髪を寄付する方法と活動団体を紹介します!

ABOUT ME
髪の毛のドクター 美容師 田端 孝文(たばた たかふみ)
髪質改善のプロ美容師、頭皮トラブル対策の専門家として活躍。 ユーザーに合うシャンプートリートメントを選ぶ専門家・美容師 。シャンプーやトリートメントの特徴・効果を独自のヘアケア理論に基づき比較し解析。 お客様の要望を聞き、その人に合うシャンプートリートメントを必ず3つ提案することをポリシーとしている。 詳しいプロフィールはこちらをご覧ください。 田端孝文の詳しいプロフィール 【Twitterはこちら】